【補助金ナビ】メルマガ 2024年度実施予定 経産省主要補助金動向 (2023.11.20)発行 本メルマガでは先週発行の【速報】に続き、令和5年度補正予算案および、 現時点での情報に基づき、2024年度実施予定経産省主要補助金について紹介します。 例年、予算案閣議決定後、速やかに補助金のパンフレット等が公開されてきましたが、 今年はまだ公開されていませんので、残念ながら具体的な要件等はわかりませんが、 公表されている情報に基づき、ご紹介、解説します。 ==========================================================================           本日のコンテンツ 1.新設予定「中小企業省力化投資補助事業(補助金)」 2.2024年・令和6年実施「ものづくり補助金」の変更点 3.2024年・令和6年実施「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」             「事業承継・引継ぎ補助金」 4.どうなる!? 「事業再構築補助金」    〜「事業再構築補助金」に厳しい意見、報道相次ぐ〜 ========================================================================== 1.新設予定「中小企業省力化投資補助事業(補助金)」  この補助金は、11月2日に公表された「総合経済対策」および岸田首相の記者会見で、 「人手不足に悩む中小企業・小規模事業者のため、省人化・省力化投資に関して、 カタログから選ぶような汎用製品の導入への簡易で即効性がある支援措置を新たに実施 する。」として、説明されたものです。  2024年度に実施される新たな中小企業向け補助金として注目されます。 ○令和5年度補正予算案額  1,000 億円  尚、閣議決定直後に経済産業省から公開された「経済産業省関係令和5年度  補正予算案の概要」には「中小企業等事業再構築基金の活用等含め総額 5,000 億円規模」  との記載があります。  中小企業等事業再構築基金については見直しの可能性もある為、最終的な金額規模は不明です。 ○枠・補助上限額、補助率など  省力化投資補助枠(カタログ型)のみ  補助上限額は、従業員数に依り200万円〜1000万円、  賃上げ要件と達成した場合、100万円〜500万円の上乗せ 詳しくは以下をご覧ください。 令和5年度補正予算案 中小企業省力化投資補助事業概要 https://hojokin-navi.com/chumoku/20231114_r5hosei_chusho_shoryokuka/ =========================================================================== 2.2024年・令和6年実施「ものづくり補助金」の変更点 今年は、補助金毎のパンフレットがまだ公表されていませんので具体的な要件等は、 まだわかりませんが、公表されている範囲では以下の通りです。 ○予算規模 中小企業生産性革命推進事業全体で、2000億円(令和4年度2次補正と同額) ○枠・類型 大きな変更があります。  ・「省力化(オーダーメイド)枠」の新設  ・枠の整理統合   2023年度実施のものづくり補助金の枠のうち4つの枠(通常枠、   回復型賃上げ・雇用拡大枠、デジタル枠、グリーン枠)は、   1つの枠(製品・サービス高付加価値枠)に統合され、2つの類型   (通常類型、成長分野進出類型(DX・GX))に整理されます。      グローバル市場開拓枠は、グローバル枠として存続します。 ○補助金額  ・新設の「省力化(オーダーメイド)枠」は、750万円〜8,000万円とされています。  ・通常類型は、従来の通常枠と同じ、750万円〜1,250万円です。  ・成長分野進出類型(DX・GX)が1つの類型となり、DXについても補助上限額が   前年度の2倍の2500万円となる可能性がある為、この点も注目されます。  ・大規模賃上げによる補助金額アップは今年に続き実施されます。 ○補助率  ・原則として、中小企業は1/2、小規模事業者・再生事業者は2/3とした上で、   成長分野進出類型(DX・GX)は2/3とされています。また、   通常類型のうち、新型コロナ回復加速特例の場合は2/3となっています。  ・省力化(オーダーメイド)枠の中小企業は、補助金額1500万円までは1/2、   それを超える部分は1/3とされています。 詳しくは以下をご覧ください。 令和5年度補正予算案から見る、2024年・令和6年実施「ものづくり補助金」の変更点 https://hojokin-navi.com/chumoku/20231118_r5hosei_monotsukuri/ =========================================================================== 3.2024年・令和6年実施「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」             「事業承継・引継ぎ補助金」 中小企業生産性革命推進事業の概要から、2024年・令和6年実施予定の「小規模事業者持続化補助金」 「IT導入補助金」「事業承継・引継ぎ補助金」について、2023年との比較による変更点は 以下の通りです。 ○小規模事業者持続化補助金  大きな変更は無いようです。  枠: 通常枠、賃金引上げ枠、卒業枠、後継者支援枠、創業枠の5つ  各枠毎の補助金上限額: 通常枠は50万円、他の枠は200万円、              インボイス特例該当事業者は一律50万円上乗せ  補助率: 原則として2/3、賃金引上げ枠の赤字事業者は3/4 ○IT導入補助金補助金  一部の枠の名称および類型の変更、追加があります。  変更・追加対象の枠・類型については、要件等が2023年度とは変わってくるものと  思われますので注意が必要です。   申請類型については、「通常枠」、「複数社連携IT導入枠」、「セキュリティ対策推進枠」  の各枠は2023年度と同様ですが、従来のデジタル化基盤導入枠は「インボイス枠」となり、  その中での類型として「インボイス対応類型」(従来のデジタル化基盤導入類型)に加えて  「電子取引類型」が追加されました。  補助金額、補助率は、2023年度と同様です。  新設予定の「電子取引類型」は、補助上限額は350万円、補助率は中小企業が2/3、  大企業が1/2となっています。 ○事業承継・引継ぎ補助金 こちらは大きな変更は無いようです。 経済産業省関係令和5年度補正予算の事業概要(PR資料)を見る限りは、 20223年度からの変更点は見当たりません。  令和5年度補正予算案から見る、2024年・令和6年実施「小規模事業者持続化補助金」 「IT導入補助金」「事業承継・引継ぎ補助金」 https://hojokin-navi.com/chumoku/20231119_r5hoseiyosan_seisanseikakumei/ =========================================================================== 4.どうなる!? 「事業再構築補助金」    〜「事業再構築補助金」に厳しい意見、報道相次ぐ〜 ここ数年で大きく膨らんだ「基金」および「中小企業等向け補助金」について、 今年になってから厳しい意見が噴出しています。 特に、金額規模の大きな「事業再構築補助金」(中小企業等事業再構築促進基金)については、 名指しで見直しの必要性が指摘されてきています。 2023年10月の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の歳出改革部会では 「早期に正常化を求める」との提言がなされました。 また、11月の秋の行政レビューでも、当基金について「コロナ対策に係る部分は廃止し、 もしくは抜本的に事業を構築し直すべき」との意見がとりまとめられています。 これらの影響を受け、「事業再構築補助金」(中小企業等事業再構築促進基金)について、 何らかの見直しが検討されているのではないでしょうか。 事業再構築補助金は、2023年10月6日に第11回公募の受付を終了して以降、ホームページの リニューアルを行ったものの、次回公募となる第12回公募についての情報が公表されていません。 年度内の次回公募や今後の事業再構築補助金に係る情報について、補助金ナビ筆者の 私見も交えて、以下の記事にて最新の情報をお伝えしています。 「事業再構築補助金」に厳しい意見、報道相次ぐ(令和5年度秋の行政レビュー2日目) https://hojokin-navi.com/chumoku/20231113_gyosei_review/ どうなる!? 「事業再構築補助金」(筆者私見) https://hojokin-navi.com/hojokin-news/yosan-kobojokyo/20231119_saikouchiku/ =========================================================================== 当メールマガジンの記事内容については正確を期すように努めておりますが、抜粋 要約および補足した内容、文中の意見、予想等は、筆者の個人的見解に基づくものです。 筆者および運営会社は、その正確性を保証するものでございません。 情報のご利用は利用者様ご自身の責任においてお願い申し上げます。 このメールに返信をいただいても、回答はできません。 発行会社等へのご連絡は、末尾の連絡先メールアドレスまでお願い致します。 メルマガの配信解除は、補助金ナビのWEBサイト( https://hojokin-navi.com/ ) から「メルマガ登録」にて、メールアドレスを記入、 解除ボタンをチェックいただいた上、「送信」をクリックしてください。 【補助金ナビ】メールマガジン(2023.11.20発行) 発行会社:オフィスマツナガ行政書士事務所/株式会社インフォネクスト 筆者:松永敏明(認定経営革新等支援機関・行政書士・CFP) WEBサイト:https://hojokin-navi.com/ 経営支援オフィスマツナガ オンラインストア:https://office-matsunaga.net/ YOUTUBE「補助金ナビ」チャンネル:     https://www.youtube.com/channel/UCCeT9XM-XyPE2W012n6iEIw twitter:https://twitter.com/Hojokin_Navi Facebook:https://www.facebook.com/hojokinnavi 連絡先:info@office-matsunaga.jp/info@infonext.co.jp =======================================================================