小規模事業者持続化補助金の応募者数/採択率分析
令和元年度補正予算および令和2年度第三次補正予算による小規模事業者持続化補助金(一般型、コロナ特別対応型/低感染リスク型ビジネス枠)について、応募数/採択数/採択率を整理、分析してみました。
○一般型
・応募数は 応募期間が短期間だった1次締切を除き2次締切以降、各回とも約1万2千~1万9千件の範囲で緩やに変動しつつ推移している。
・採択率は、第1次は90%以上であったが、徐々に低下し、50%前後で安定している。
○特別枠(コロナ特別対応型/低感染リスク型ビジネス枠)
・応募数は、1次締切を除き第2次~第4次まで大幅に増加した。特に、3次~5次は、3万件台後半から5万と、応募が殺到した。2021年度実施の低感染リスク型ビジネス枠では、約8千件~1万件と落ち着いている。
・採択率は、1次、2次の80%台から、3次から5次の20%台~30%台と急落。低感染リスク型ビジネス枠では、40%~50%台と安定している。
○小規模事業者持続化補助金の応募者数/採択率分析
・一般枠は、補助金上限額が50万円と、他の補助金にくらべて低いため、やや人気がない。
・低感染リスク型特別枠は、2020年とは別予算での公募となっているため、傾向が異なる。
・低感染リスク型特別枠は、2020年実施のコロナ特別対応型に比べ、応募事業の要件が厳しくなったこと、また、2020年のコロナ特別対応型の採択者が応募できないことから、応募可能な事業者は限られている。
○小規模事業者持続化補助金の応募者数/採択率についての今後の見通し
令和元年度補正(一般型)および令和2年度第三次補正(低感染リスク型ビジネス枠)のどちらも、予算枠にはまだ余裕があるものと考えられる為、2021年度内の公募については、現状(2021年締切)と同様の傾向(50%程度の採択率)が続く可能性が高いと考えられます。
尚、新内閣発足により、新たな補正予算が組成され、補助上限額や補助率の増加、補助対象要件が緩和された枠の新設等があれば、応募数の増加の可能性があります。
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本記事は、公開情報に基づき、筆者の個人的意見を交えて記述しています。筆者および運営会社は当記事内容の完全性を保証するものではありません。公募申請等に際しては、必ず事務局発表の最新情報をご確認くださいますようにお願いします。
オフィスマツナガ行政書士事務所(認定経営革新等支援機関)所長・行政書士 松永敏明
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