中小企業省力化投資補助金(一般型)の中に設けられている特別な枠組み、「イノベーション製品応援プログラム」について解説します。

この制度はまだあまり広く知られていませんが、条件に合致すれば「審査での優遇」「相見積もりの免除」といったメリットを享受できる可能性があります。革新的な技術を持つ中小企業・ベンチャー企業の製品導入を検討されている方には、価値のある選択肢となります。

本記事では、このプログラムの仕組みやメリット、活用する際の注意点を動画の内容に基づいて詳しくご紹介します。以下、動画による解説の概要です。

省力化補助金_イノベーション活用ガイド

1. イノベーション製品応援プログラムとは?

このプログラムは、中小の製造事業者が開発した「省力化効果が高く、革新的な製品」を導入する際、通常よりも有利な条件で審査を進めるための特別枠組みです。

制度の狙い(Win-Winの関係)
  • 導入企業(申請者):審査での優遇や事務負担の軽減が受けられる。
  • 製造事業者(メーカー):新製品の実績作りができ、将来的な「カタログ登録」への道筋が開ける。

2. 導入企業が活用する3つのメリット

一般型の申請において本プログラムを活用すると、主に以下の3つのメリットがあります。

メリット1:審査での優遇

国が推奨する「革新的技術」の導入として扱われるため、一般型の審査において革新性や省力化効果がポジティブに評価(加点要素として考慮)され、採択に有利に働きます。

メリット2:相見積もりの免除

独自性が高く代替品がないと認められるため、通常は必須となる「複数社からの相見積もり」が不要となります。これにより事務工数が大幅に削減されます。

メリット3:技術的差別化

市場に広く普及する前の最新技術(販売開始10年以内)をいち早く導入することで、競合他社に対して生産性や技術面での優位性を確立できます。

3. 対象となる製品・メーカーの要件

すべての製品が対象になるわけではありません。製造元と製品には以下の厳格な要件が設けられています。

製造元の要件
  • 日本国内の中小企業・ベンチャー企業であること(大企業製造は不可)
  • コンプライアンスを順守していること
製品の要件
  • 販売開始から10年以内の製品
  • 他社製品で代替できない独自の技術・機能を有すること
  • ハードウェア製品であること(ソフトウェア単体は不可)

※既に「カタログ注文型」のカテゴリに登録可能な汎用的な製品は対象外となります。
※ソフトウェアがハードウェアに組み込まれている場合を除き、ソフトウェア単体では申請できません。

4. 活用のための重要ステップと注意点

申請にあたっては、導入企業(申請者)だけでなく、製造事業者(メーカー)との密な連携が不可欠です。

連携による申請プロセス

メーカー側には「選定理由書」の作成支援や、製品の独自性を証明する資料の提供を依頼する必要があります。メーカーにとっても将来のカタログ登録というメリットがあるため、協力を得やすい仕組みになっています。

活用におけるリスクと留意点

  • ! 補助金不採択=認定不可:
    補助金の審査で不採択となった場合、イノベーション製品としての認定も受けられません。
  • ! メーカーの不備が影響:
    製造事業者の申請内容(虚偽や要件未達など)に不備があった場合、申請者自身も不採択や交付取り消しとなるリスクがあります。信頼できるパートナー選びが重要です。
  • ! 1申請につき1製品のみ:
    このプログラムでエントリーできるのは1回の申請につき1製品に限られます。

イノベーション製品応援プログラムは、申請書類や検討事項は増えますが、条件に合致すれば強力な支援ツールとなります。「まだ世に広く出ていないが、自社の課題解決に最適な画期的製品がある」という場合は、ぜひ活用をご検討ください。

補助金ナビおよびオフィスマツナガ行政書士事務所では、このような特例的制度の活用も含めた申請支援を行っております。

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オフィスマツナガ行政書士事務所(認定経営革新等支援機関)所長・行政書士 松永敏明