2025年実施「ものづくり補助金」は、一見して昨年と同様に見えますが、詳細部分で多くの変更がありますので、ご注意ください。2025年実施ものづくり補助金の、前年(2024年実施)からの主な相違は以下の通りです。

尚、あくまでも主な変更点をピックアップしてご紹介していますので、応募検討や申請される事業者様は、必ず公募要領をご確認ください。

 

2025年実施「ものづくり補助金」前年からの主な相違点

○枠の整理統合
・「製品・サービス高付加価値化枠」と「グローバル枠」の2つに整理統合されました。
・昨年の「製品・サービス高付加価値化枠」は「通常類型」と「成長分野進出類型(DX・GX)」の2類型がありましたが、1つに統合されました。
・昨年実施の「省力化(オーダーメイド)枠」は、「中小企業省力化投資補助金(一般型)」として公募中。

○補助事業期間
 補助事業期間は、昨年より長くなり、

  「交付決定日から10か月(ただし採択発表日から12か月後の日まで)」 

 となりました。

○基本要件(給与支給総額要件)
 ・補助事業終了後3~5年の事業計画期間の給与支給総額の増加率が、2.0%(昨年は1.5%)に拡大

 ・増加対象が「従業員及び役員それぞれの給与支給総額の年平均成長率」ですので、
  従業員の賃上げを抑制し、役員報酬の増加で補うことはできません。

 ・給与支給総額の増加率に代えて、従業員及び役員それぞれの1人あたり給与支給総額の年平均成長率を用いる場合は、「最低賃金の直近5年間の年平均成長率以上の増加」

○基本要件(従業員の仕事・子育て両立要件:従業員数21名以上の場合のみ)
 ・「次世代育成支援対策推進法」第12条に規定する一般事業主行動計画の策定・公表を行うこと

○補助上限金額
 ・従業員数 51人以上の場合、2,500万円(大規模賃上の場合、3,500万円)を新設

○補助事業申請者及び補助事業者の義務
 ・採択者の「説明会への参加」他

○書面審査項目の変更
 以下の通り変更されています。(グローバル枠は更に事業種類毎の項目あり)
 合わせて、公募要領の「事業計画書への記載事項」も大幅に変更されています。

 ・審査項目1:補助事業の適格性
 ・審査項目2:経営力
 ・審査項目3:事業性
 ・審査項目4:実現可能性
 ・審査項目5:政策面
 ・審査項目6:大幅な賃上げに取り組むための事業計画の妥当性
  (大幅賃上げ特例適用申請者のみ)

○加点・減点項目の見直し
 加点、減点項目が見直しされています。詳細は公募要領をご確認ください。

○応募申請
 ・電子申請時の事業計画書の本文は画面からの入力に変更
 ・補足となる図や画像は番号を振って本文と連携させてA4サイズ3ページ以内のPDF にまとめ提出

○口頭審査
 ・審査は申請事業者自身(法人代表者)1名が対応

○収益納付の廃止

掲載したニュース等の内容は正確を期すように努めておりますが、その内容について正確性を保証するものではありません。
補助金の応募等に際しては、公募要領をご確認の上で、ご自身のご判断にてお願い致します。
オフィスマツナガ行政書士事務所(認定経営革新等支援機関)所長・行政書士 松永敏明