2023年度から多くの補助金の加点対象となった、「えるぼし認定」と「くるみん認定」について、簡単に説明します。

最近実施されている多くの補助金では応募申請の審査時に「加点」が採用されています。

ものづくり補助金公式サイトの「データポータル」において、加点項目の数と採択率の相関がグラフで示されています。これによれば、ものづくり補助金14次締切における、加点項目の数と採択率は以下の通りです。

0個:34.0%
1個:40.0%
2個:51.6%
3個:63.3%
4個:71.4%
5個:66.9%

と、5個を除き、加点項目の数と採択率は正の相関があります。(5個のケースは、サンプル数が少ないことから、バラつきの範囲と考えられます。)

加点は、国が進める各種施策の実施を進める為方策として活用されており、例えば、これまで、ものづくり補助金では、「経営革新計画」、「事業継続力強化計画」、「パートナーシップ構築宣言」等が対象となっていました。

2023年になって、多くの補助金で、「えるぼし認定」、「くるみん認定」や、当該制度に基づく、実施状況の公表が加点となっています。

【主な補助金における加点措置】
○事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金
 ・女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」を受けている事業者、もしくは従業員100人以下の事業者で「女性の活躍推進企業データベース」に女性活躍推進法に基づく行動一般事業主行動計画を公表している事業者

 ・次世代法に基づく「くるみん認定」を受けている事業者、もしくは従業員100人以下の事業者で「両立支援のひろば」に次世代法に基づく一般事業主行動計画を公表している事業者

○小規模事業者持続化補助金
 ・次世代法に基づく「くるみん認定」を受けている事業者、もしくは、女性活躍推進法に基づく「えるぼし認定」を受けている事業者

特に、事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金では、従業員数が100人以下の事業者は、認定を取得せずとも行動計画を登録し公表することで加点となることから、こちらの加点獲得も検討されることをお勧めします。

【「えるぼし認定」、「くるみん認定」】
○「えるぼし認定」について
「えるぼし認定」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。主な認定基準は、以下の通りです。

・採用
・継続就業
・労働時間等の働き方
・管理職比率
・多様なキャリアコース

「えるぼし認定」の段階は3段階あり、上記5つの評価項目のうち、えるぼしの基準を満たしている項目数に応じて取得できる段階が決まります。

5つ(全て)の基準を満たす:3段階目
3~4つの基準を満たす:2段階目
1~2つの基準を満たす:1段階目

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
・女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)

尚、「女性の活躍推進企業データベース」への登録、公表については、以下のサイトをご確認ください。
・女性の活躍推進企業データベース

○「くるみん認定」について
次世代育成支援対策推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定した企業のうち、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たした企業は、申請を行うことによって「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を受けることができます。

詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
・くるみんマーク・プラチナくるみんマーク・トライくるみんマークについて

また、次世代法に基づく一般事業主行動計画の登録、公表については、以下のサイトをご確認ください。
・女性の活躍推進企業データベース

掲載したニュース等の内容は正確を期すように努めておりますが、その内容について正確性を保証するものではありません。また、筆者の主観により記載内容を選択した上で、個人的な見解等も含まれています。補助金の応募等に際しては、公募要領をご確認の上で、ご自身のご判断にてお願い致します。

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