補助金ナビ:創業補助金申請WEB講座(平成25年度補正)
第5回 創業補助金申請書はどの程度詳しく書けば良いのか?
「申請書は何ページ位書けば良いのですか?」と、良く訊かれます。
結論を先に書きますと、
公開されている創業補助金申請書様式の事業計画書部分は3ページですが、私は事業計画書部分で、6~8ページ程度とすることをお勧めしています。
創業補助金申請書のうち、事業計画書の構成は、以下の通りです。
(1)応募者の概要等
①応募者
②実施形態
(2)事業内容
①事業の具体的な内容
②本事業の動機・きっかけ及び将来の展望
③本事業の知識、経験、人脈、熱意
④本事業全体に係る資金計画
⑤事業スケジュール
⑥売上・利益等の計画
(3)ビジネスプランコンテストの受賞や他の補助金等の実績説明
(4)経費明細表
創業補助金申請書の様式はこれらの全てで、3ページにて構成されています。
このうち、フリーフォーマットで文章を記述するのは以下の項目ですので、この部分についてどの程度の分量を記述するかによって全体のページ数が決まってきます。
(2)事業内容
①事業の具体的な内容
②本事業の動機・きっかけ及び将来の展望
③本事業の知識、経験、人脈、熱意
⑤事業スケジュール
ページ数については、特に決まりはありませんし、分量のみが審査に影響を与えることはないと考えています。
認定支援機関の人によっては、なるべく分量を少なめに、記述することを推奨している人もいる様ですが、私はこの4つの部分を合わせて、4~6ベージ程度で記述し、事業計画書全体としては、6~8ページ程度とすることをお奨めしています。
理由は、以下の通りです。
1.創業補助金申請書書式、3ページ目の「(2)事業内容」の右横に以下の注釈があります。
「事業全体について、詳しく記載してください。枠に収まらない場合は適宜広げてください。複数ページなっても構いません。」
ですから、「この欄に十分なスペースを確保して①、②、③の内容を中心に、事業全体について詳しく説明をしてください。」ということになります。「事業全体について詳しく説明」となると、やはりある程度のスペースは必要となります。
2.募集要項の12ページに「審査の着眼点」が1ページにわたって記述されています。審査の着眼点とはこのポイントを基に審査をするという意味ですので、逆に言えば、この審査の着眼点に記述された各ポイントについて、きちんと記述することにより、審査において高い得点を得やすいと考えられます。
その為に、この各々の着眼点に回答する内容を記述することが良いと考えられます。この点から考えても、かなりの分量の記述が必要と考えられます。
そうはいっても、1つの枠内に文章を文章だけを長く書くと読みづらくなりますので、章立てを考えて読みやすく区切りをつけ、図表、グラフ、写真なども配置して、審査員が読み易いように工夫をすることが大事です。
企業の企画書等も、ビジュアルなものが評価される要求されている時代ですので、同様に、読みやすさ、見易さに注意してください。
記入時には、審査の着眼点を参考にされることをお奨めします。また「中小機構創業補助金全国事務局が公表している申請時の注意点」にも、申請書の記載事項についての記載がありますので、この点も踏まえて記入をするのが良いと思いでしょう。
私はこれらのポイントを「事業計画書チェックリスト」としてまとめました。
こちらからダウンロードできますので、ご活用ください。
また、補足説明資料もA4で10ページまで添付することができますので、大いに活用しましょう。ビジネスのアイディアや事業の実態を審査官にアピールする為に、大いに活用しましょう、
筆者:認定支援機関 オフィスマツナガ行政書士事務所 所長・行政書士 松永敏明
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