事業再構築補助金 第2回公募採択率分析と第3回以降考察

 

2021年9月2日、事業再構築補助金第2回公募締切の採択発表がありました。

採択数と採択率は以下の通りでした。

 通常枠:5,388者(採択率:36.3%)
 卒業枠:24者(採択率:50.0%)
 緊急事態宣言特別枠:3,924者(採択率:66.6%)

 合計9,336者

第1回公募と比較すると以下の通りです。

事業再構築補助金

第2回締切は第1回締切に比べ、以下の特徴があることがわかります。

・全体合計および通常枠の応募数は減少(合計は、第1回の96.6%、通常枠は、同じく87.6%)
・緊急事態宣言特別枠の応募数は増加(113.7%)
・全体合計、通常枠、緊急事態宣言特別枠の採択率は上昇
・応募者のうち要件を満たした数の比率は増加(第1回86.5%、第2回88.1%)

採択率の増加は、応募数の減少に加え平均応募金額の減少も要件となっているようです。
これは、補助金額が少ない緊急事態宣言特別枠の応募数の増加も影響しているものと思われます。

第1回公募
事業再構築補助金

第2回公募
事業再構築補助金

第2回公募で、全体の70%以上の方が応募した通常枠の採択率は36.3%です。

通常枠には、緊急事態宣言特別枠に採択をされなかった応募と、緊急事態宣言の影響による売上高減少の加点を持って申請された応募も含まれていますので、加点なく通常枠にのみ申請された事業者様の採択率は更に低かった(30%前後でしょうか?)ものと思われます。

第3回の採択率について考えてみましょう。

 ○第1回、第2回で不採択となった多くの事業者による再応募は相当数ある。
 ○緊急事態宣言特別枠は、今回が最後であり、第2回では採択率が高かったことから、応募数は増えそう。
 ○最低賃金枠等、新しい類型の新設もあり、全体の応募数は、同程度にはなりそう。

通常枠(他の枠で採択をされなかった方も含めた)は、今回も、かなり厳しい採択率が想定されますので、事業計画のブラッシュアップを重ねてていただくことをお願い致します。

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筆者:オフィスマツナガ行政書士事務所 所長 認定経営革新等支援機関 松永敏明