2022年実施「事業再構築補助金」の変更点(No.2)

 

「2022年実施「事業再構築補助金」の変更点(No.1)」はこちらをご覧ください。

ここでは、2022年に実施される「事業再構築補助金」は、2021年の「事業再構築補助金」からどのように変わるのか、見てゆきます。

尚、「事業再構築補助金」の次回(第5回)公募は、2022年1月中開始予定ですが、こちらは令和2年度第3次補正予算による公募の最終回となります。

この第5回公募についても、第4回公募から変更される点もいくつかありますが、予算が切り替わる第6回公募(2022年4月以降開始と想定)から、大きな変更があります。

第6回公募以降の変更により、これまで「事業再構築補助金」の申請をあきらめていた方も申請可能となる可能性がありますので、大いに注目されます。

第6回公募(2022年4月以降開始と想定)以降の主な変更点は以下の通りです。

1.売上高10%減少要件の緩和
2.回復・再生応援枠の新設
3.グリーン成長枠の新設
4.通常枠の補助上限額の見直し

この記事では、このうち「3.グリーン成長枠の新設」、と「4.通常枠の補助上限額の見直し」の2点について、解説します。

「1.売上高10%減少要件の緩和」、と「2.回復・再生応援枠の新設」の2点については、こちらの記事をご覧ください。

3.グリーン成長枠の新設
グリーン分野での事業再構築を通じて高い成長を目指す事業者を対象に、補助上限額を最大1.5億円まで引き上げた新たな申請類型が創設されます。この類型では売上高10%減少要はありません。これに伴い卒業枠・グローバルV字回復枠は廃止となりました。

○グリーン成長枠の対象となる事業者(以下の3つを全て満たすこと)

①事業再構築指針に沿った事業計画を認定経営革新等支援機関と策定すること
(補助額3,000万円超は金融機関も必須)

②補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均5.0%以上増加又は、従業員一人当たり付加価値額の年率平均5.0%以上増加の達成を見込む事業計画を策定すること
(※通常枠等の他の類型は、それぞれ年率平均3.0%以上増加)

③グリーン成長戦略「実行計画」14分野に掲げられた課題の解決に資する取組として記載があるものに該当し、2年以上の研究開発・技術開発又は従業員の一定割合以上に対する人材育成をあわせて行うこと

○補助上限額・補助率

令和4年(2022年実施)事業再構築補助金

4.通常枠の補助上限額の見直し
通常枠の補助上限額について、従業員規模に応じ、従来の4,000万円、6,000万円、8000万円から2,000万円、4,000万円、6,000万円、8,000万円に見直し。

○補助上限額・補助率

令和4年(2022年実施)事業再構築補助金

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筆者:オフィスマツナガ行政書士事務所 所長 認定経営革新等支援機関 松永敏明