補助金ナビ:補助金入門WEB講座 第2回 主要補助金の実状を理解しよう
補助金ナビ:補助金入門WEB講座 第2回 主要補助金の実状を理解しよう
①2019年実施主要補助金概要(経済産業省中小企業関連)
2019年に経済産業省が実施した中小企業関連の主な補助金は以下の通りです。
これらの補助金の中から、 一例として、2019年実施のものづくり補助金(一般・小規模)、小規模事業者持続化補助金に関する日程を整理すると以下の通りです。
〇補助金実施日程に関するポイント
・公募の時期は、年度末~翌年度前半がほとんどです。
・公募期間は、決して長くはありません。(年中、募集している訳ではありません。)
・閣議決定(概要公表)から、公募開始までは一定の期間があります。
2019/12/30追記 令和元年補正予算(2020年実施)中小企業生産性革命推進事業(ものづくり補助金 他)では「通年で公募し、複数の締切りを設けて審査・採択」とされています。今後の動向に注意が必要です。
②主な補助金の採択率
ものづくり補助金の直近3年間の採択率は以下の通りです。
小規模事業者持続化補助金の直近の採択率は以下の通りです。
事業承継補助金の採択率は以下の通りです。
〇主な補助金採択率に関するポイント
・20%~90%と、バラつきが大きい。
・補助金によって、高低がある訳でもない。(この補助金は、毎年採択率が高いというような傾向はありません。)
・重点施策として、ある補助金に予算が多く配分された年は採択率が高い。
③補助金のメリット・デメリット(要考慮点)
メリットとしては、
○資金面 ・原則として返済不要
・補助率、金額が大きい
○信用力向上
・公的機関によるお墨付き
・資金調達がし易く
○収益
・利益に直接寄与
○事業実施支援
・支援機関による支援
デメリット(要考慮点)としては、
●審査 ・要件を満たしても審査がある
・事業計画重要、応募準備が大変
●資金、使途
・補助対象事業経費の一部
・後払い(資金手当てが必要)
・使途は限定
●手続 ・申請、交付申請、報告、分別経理(経営者・事務担当者負担大)
があげられます。
④補助金を申請する前に考えること
●補助金の目的、要件への適合を十分に確認しましょう。
要件に適合しない申請は、如何に書き方を工夫しても採択されません。
要件を満たしても、補助対象経費に該当しないものは経費とは認められません。
要件や対象経費について、ひとりよがりの解釈は×です。事務局や認定支援機関に、確認・相談しましょう。
●資金計画を十分に検討しましょう
補助金の採択が即時に資金調達につながる訳ではありません。
採択を受けても資金調達の目処が立たずに諦める事業者様もいます。
自己資金、融資の可能性など良く考えましょう。
筆者:認定支援機関 オフィスマツナガ行政書士事務所 所長・行政書士 松永敏明
本講座の内容は正確を期すように努めておりますが、内容について正確性を保証するものではありません。
補助金の応募等に際しては、公募要領をご確認の上で、ご自身のご判断にてお願い致します。
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