ものづくり補助金他、中小企業生産性革命推進事業３補助金の予算額について
令和２年度第二次補正予算が成立しました。
令和２年度第二次補正予算にも、中小企業生産性革命推進事業による事業支援予算が追加計上されています。
中小企業生産性革命推進事業３補助金（ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、ＩＴ導入補助金）の予算額について、令和元年度補正、令和２年度一次補正、令和２年度補正第二次補正の各予算内容をまとめてみました。
１．令和元年度補正予算 ３，６００億円
○３年間の基金の総額
○ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、ＩＴ導入補助金
○補助金以外の事業として「先進事例や支援策の周知・広報」および「相談対応・ハンズオン支援」を含みます。
○ものつくり補助金には一般型以外に、グローバル型、ビジネスモデル構築型もあり、この予算も含まれています。
○当予算による採択予定件数は以下の通りです。
・ものづくり補助金（一般型）：３万件（2019年 １年間の採択件数 9,531件）、１万件／年
・小規模事業者持続化補助金：１０万件（2019年 １年間の採択件数 29,945件）、３．３万件／年
・ＩＴ導入補助金：３万件（2019年 １年間の採択件数 7,386件）、１万件／年
２．令和２年度第一次補正予算 ７００億円
○特別枠の創設
○ものづくり補助金：特別枠を創設 補助率２／３
○小規模事業者持続化補助金：特別対応型創設 補助上限１００万円
○ＩＴ導入補助金：特別枠（Ｃ類型）を創設 補助率２／３
○令和元年度補正予算の配分を１年間１,２００億円分と想定し、当予算７００億円を各補助金に比例配分した場合は、特別枠の件数は以下の通り想定されます。
・ものづくり補助金：約６千件
・小規模事業者持続化補助金：約２万件
・ＩＴ導入補助金：約６千件
３．令和２年度第二次補正予算 １０００億円
○ものづくり補助金特別枠、小規模事業者持続化補助金（一般枠、特別枠）について事業再開枠（定額、５０万円）の新設
○３補助金について特別枠のうち「非対面型ビジネスモデルへの転換」及び「テレワーク環境の整備」についての補助率引上げ（３／４）
○当予算は、補助金の件数増につながるかどうか明確にはわかりませんが、多少は寄与する可能性があります。
各補助金毎の採択件数や採択率への影響については、冷静に各補助金毎に検討する必要があります。
小規模事業者持続化補助金については、以下の記事にて検討をしています。
「小規模事業者持続化補助金の採択率について（その1）」
「小規模事業者持続化補助金の採択率について（その２）」
掲載したニュース等の内容は正確を期すように努めておりますが、その内容について正確性を保証するものではありません。また、筆者の個人的な見解が多く含まれています。補助金の応募等に際しては、公募要領をご確認の上で、ご自身のご判断にてお願い致します。
筆者：オフィスマツナガ行政書士事務所 所長 認定経営革新等支援機関 松永敏明
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